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  • 執筆者の写真Kendall Lab

ハイブリッド車のエンジンオイル管理で注意したいポイント

皆さんこんにちは!Kendallラボ担当のケン太です。

先日、久しぶりにレンタカーを利用する機会がありました。

今回は興味本位で最新のハイブリッド車を借りてみたのですが、クルマの進化に驚かされました。

とくに驚かされたのが「静かさ」と「燃費の良さ」。疲れも燃料代も気にせず、どこまでもドライブしたくなってしまいました。


というわけで、今回のKendallラボはハイブリッド車に関連する話題をお届けします。

「ハイブリッド車はエンジンオイルを交換しなくて良い」なんてことはありません。ハイブリッド車だからこそ気を付けておきたい「オイル管理のポイント」がありますので、ハイブリッド車にお乗りの方は参考になさってください。



登場から約25年。モーター主体で走行できるまでに進化


世界初の量産型ハイブリッド車(T社のPですね!)が登場したのは1997年(平成9年)ですから、ハイブリッド車にはすでに四半世紀の歴史があります。皆さんもご存知の通り、ハイブリッド車とは従来のガソリンエンジンの力だけでなく、電気で動くモーターの力を使って走るクルマのこと。その一番の特長は、やはり「低燃費」という点です。


ハイブリッド車が登場してしばらくの間は、エンジンが主体で、モーターはエンジンをアシストする役割でした。現在のハイブリッド車ではその立場・役割が逆転しつつあり、高速道路や坂道などを除けば、ほとんどの場面をモーターの力で走ることができます。エンジンを使う場面が少なくなった分だけ、燃費も良くなっているというわけです(もちろん、軽量化や空力性能の向上などの要素もありますが…)。



水分がエンジンオイルに混ざる「乳化」に注意!


ハイブリッド車もエンジンを搭載しているので、当然ながらエンジンオイルを使用していますし、エンジンオイルの定期的な交換も必要になります。そこまでは従来のエンジン車と同じです。ところが、ハイブリッド車の場合、エンジンオイルのチェックや交換(オイル管理)に、少し気を遣ったほうが良い部分があります。


先ほども触れた通り、最近のハイブリッド車はモーター主体で走るので、エンジンをあまり使うことがありません。したがって、エンジンの熱が上がりきらないことがあります。そうなると、エンジン内部の水分が蒸発せず、水分がエンジンオイルに混ざってしまうことがあります。そこで発生するのが、エンジンオイルが白く濁って劣化する「乳化」です。


エンジンオイルの量や汚れは、エンジンに刺さっている「オイルレベルゲージ」を引き抜き、その先端に付着したエンジンオイルでチェックします。その際、エンジンオイルが白く濁っていたり、オイルフィラーキャップに白っぽいクリーム状の塊が付着したりしていれば、エンジンオイルに水分が混ざって乳化しているサインです。

エンジンオイルの乳化は、納車したての新車でも起こっていることがあるので要チェックです。



結局、大切なのは「定期的なエンジンオイル」の交換


適切なオイル管理を怠って、知らない間にエンジンオイルの乳化が進み、エンジンオイル全体が劣化するとどうなるでしょうか?

エンジンオイルが持つ潤滑・清浄分散・冷却・防錆・密封という6つの役割を果たせず、最悪の場合はエンジンの故障につながります。


なお、エンジンオイルの乳化は、ハイブリッド車特有の現象ではありません。短距離・短時間だけ走行する「チョイ乗り」が多いエンジン車でも発生することがあります。つまり、普段からあまりエンジンを使わない(回さない)、熱を上げる機会が少ないクルマは、乳化が起こりやすいということです。


乳化と同様に、エンジン内部の水分が原因で起こる「錆び」にも気を付けましょう。

以前のKendallラボでもお話ししましたが、長期間クルマを使わないという場合でも、たまにはエンジンをかけてエンジンオイルを循環させると同時に、エンジン内部の水分を蒸発させてください。

そして何より、定期的なエンジンオイルの交換を忘れないようにしましょう!

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