top of page

意外と知られていない自動車メーカーのサブブランドのお話(日産・スバル編)

  • 執筆者の写真: Kendall Lab
    Kendall Lab
  • 20時間
  • 読了時間: 5分

皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。

少しずつではありますが、厳しい冬の寒さが和らいできました。

あと1ヶ月と少しで、あたたかい春の訪れとともに国内モータースポーツの最高峰の一角「スーパーGT」の新シーズンが開幕します。

今回で3回目となる「自動車メーカーのサブブランドのお話」では、前回のトヨタ、ホンダと並んでスーパーGTに参戦する日産、スバルを取り上げます。 それでは、早速はじめましょう。




海外向けのプレミアムブランドと「本気」のスポーツブランドを持つ日産


日本の3大自動車メーカーであるトヨタ・ホンダ・日産は、いずれも海外向けのプレミアムブランドを展開しています。 トヨタの「レクサス」、ホンダの「アキュラ」、そして日産の「インフィニティ」です。 日産のインフィニティは、トヨタのレクサスと「同郷の同級生」。 どちらも1989年に北米で立ち上げられました(ホンダのアキュラは3年先輩)。


日本には未導入のインフィニティですが、北米のほか中南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、中東、アフリカと、まさにグローバルに展開されているブランドです。 下部の中央が山のような形に立ち上がった楕円のエンブレムは、「地平線に続く(無限の)道」と、日本のシンボルである「富士山」がモチーフになっているのだそうです。


公式サイトなどの情報によると、ブランドの特長のひとつは「モダン・ジャパニーズ・ラグジュアリー」をテーマにしたデザインを採用しているとのこと。 インフィニティの個性的なデザインの源となっているのは、日本の伝統文化や「おもてなし」の精神ということですから、日本人の一人としては是非とも実車を体感してみたいものです。


2026年2月末時点でインフィニティの公式サイトに掲載されているモデルは、SUVが「QX80(8人乗り)」「QX60(7人乗り)」「QX55(ミドルクラス)」「QX50(コンパクト)」の4車種、セダンが「Q50(日本のスカイライン)」の1車種の計5車種となっています。 5車種のうち4車種がSUVということに驚いたのですが、世界的にSUVの人気が高まっており、他メーカーもSUVに力を入れている状況ですから当然の流れなのでしょう。 日産のスポーツブランドといえば、もちろん「NISMO」です。 1984年に誕生したNISMOの由来は「NISSAN MOTORSPORT」。 文字通り、日産のモータースポーツ活動を推進する組織として立ち上げられました。 全日本ツーリングカー選手権、スーパーGT、スーパー耐久をはじめ、ル・マン24時間、デイトナ24時間など数々のレースで輝かしい戦績を残しているNISMO。 「NISMOのレースカーといえば?」と聞かれると、やっぱり「GT-R」が思い浮かびますが、「R89C」などのグループCカーの印象も強いです。 なお、2026年のスーパーGTには、GT500クラスに3台の「Nissan Z NISMO GT500」が、GT300クラスに4台の「NISSAN GT-R NISMO GT3」が参戦します。


NISMOのサイトによると「レースシーンで磨かれたエアロダイナミクスやサスペンション、コックピット。 レースで培った情熱とテクノロジーが生み出すNSIMOロードカーは、日々のドライビングにかつてない興奮をもたらす」とありますから、なかなかに気合いが入ったクルマになっているのでしょう。 残念ながら私は乗ったことがありませんが「スカイラインNISMO」を所有している知人いわく「かなり強烈なパフォーマンス(以下、自粛)」だそうです。 善良な大人の皆さんは安全運転でお願いします。


NISMOの名を冠した日産車は「NISMOロードカー」として販売されており、2026年2月末時点では「FAIRLADY Z NISMO」「NISSAN ARIYA NISMO」「X-TRAIL NISMO」「AURA NISMO」の4車種がラインナップ。 どのクルマもイメージカラー「NISMOステルスグレー」がよく似合っており、アクセントで入る赤色の専用パーツがスポーティーなイメージをより強くしています。 以前はマーチやセレナのNISMOも存在していたようですが、ミニバンにまでNISMOを設定するのが何となく日産らしいですね。


ラリーで世界を席巻したスバル。海外向けブランドが日本にも上陸!?


スバルのスポーツブランドとして広く知られるのが「STI」です。 「SUBARU TECNICA INTERNATIONAL」の頭文字からなるSTIは、1988年にスバルの子会社として設立されました。 スバルのSTIも日産のNISMOと同じく、モータースポーツ活動を展開しながら、そこで得た知見を市販車に反映させるという役割を担っています。


STIの名を世界に轟かせるきっかけになったのは、1990年代の「WRC(世界ラリー選手権)」での活躍です。 STIは1990年からレガシィでWRCに参戦。 ついに93年にコリン・マクレーのドライブによって念願の初勝利を挙げます。 同年には、STIのイメージを確固たるものにする「インプレッサWRX」が登場。 着実に戦闘力を上げ、95年、96年、97年と3年連続でWRCのマニュファクチャラーズ(製造者部門)タイトルを獲得したのです。※95年にはコリン・マクレーがドライバーズタイトルも獲得


「スバル=ラリー」というイメージが根強く残るSTIですが、WRC撤退後は海外ではニュルブルクリンク24時間レース、国内ではスーパーGTなどに参戦し、サーキットでのレースでも活躍しています。 2026年もスーパーGT(GT300クラス)、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦するほか、全日本ラリー選手権、スーパー耐久シリーズなどでの活躍も期待されています。

STIの市販車の話題としては、間もなく「WRX STI Sport#(シャープ)」が台数限定で発売される予定(2026年春頃)です。 このクルマは、国内向けの「WRX S4」に海外向けの6速MTを搭載する「STIコンプリートカー」で、MTの復活を望むファンの要望に応えるものだそう。 プロトタイプの写真を見ましたが、やはり「WRブルー」が似合いますね。


最後に、スバルの海外向けのブランド「ウィルダネス(Wilderness)」についてご紹介しましょう。 スバルのウィルダネスは、おもに北米向けに展開されている特別仕様車のシリーズで、スバルのサイトには「SUBARU SUVの個性をさらに際立たせたウイルダネスシリーズ」とあります。 標準仕様より引き上げられた最低地上高、オフロードを意識したタイヤとサスペンション、外装に「ラギッド(無骨な)デザイン」を採用、牽引能力の向上といった特徴を備えたシリーズで、北米でのスバルの人気をより高めています。


これまでに「アウトバック」「フォレスター」「クロストレック」にウィルダネスが設定されており、日本でも「クロストレック ウィルダネスエディション」が500台限定(抽選)で販売されました。 「ワイルド」というか「ゴツい」感じのクロストレック、これはイイですね。 日本でもウィルダネスのクロストレックが好評だったことから、次はフォレスターのウィルダネス仕様が6月頃に日本市場に投入されるという噂も。 この路線、日本でも確実に人気が高まっているので、ウィルダネスの本格的な日本上陸が楽しみです。

bottom of page