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いよいよGW!高速道路のドライブで気を付けたいトラブルを再確認しよう

  • 執筆者の写真: Kendall Lab
    Kendall Lab
  • 4月25日
  • 読了時間: 7分

更新日:4月28日

皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。 いよいよお待ちかねのゴールデンウイークですね! 帰省や旅行、ドライブなどに出かける方も多いのでは? クルマでより遠くへ、より早く、より快適に…と考えると、高速道路を利用したくなるもの。 しかし、高速道路ではちょっとしたことが、大きな事故につながることも。 そこで今回のケンドルラボは、高速道路の利用時に気を付けたいトラブルをおさらいします。 ドライバーの皆さんならご存知のことが大半と思いますが、念のため一緒に再確認しましょう。




高速道路上のトラブルで圧倒的に多いのは「タイヤ(ホイール)の破損」


関東地方から東北、北海道を事業エリアとして高速道路を運営するNEXCO東日本では、全国の高速道路上で発生した「クルマの故障原因」を調査し、その内訳を公表しています。 令和5年の調査結果を見てみると、故障原因の上位5つは下記のようになります。


1位/タイヤ(ホイール)の破損:41.0%

2位/バッテリー不良:14.3%

3位/オーバーヒート:9.5%

4位/燃料切れ:7.9%

5位/動力伝達装置不良:5.6%


高速道路上でのクルマの故障原因で圧倒的に多いのが、「タイヤ(ホイール)破損」で4割以上を占めています。 タイヤの破損とは、いうまでもなくパンク・バーストです。 たしかに、高速道路の路肩に千切れたタイヤが落ちているのをよく見かけます(後ほど、落下物のお話も)。 では、高速道路でタイヤがパンク・バーストしやすいのはナゼでしょうか?


まず、高速道路では一般道よりもスピードが出るため、タイヤと路面との摩擦が大きくなり、タイヤの温度が高温になります。 高温状態が続くとタイヤ内部の空気圧が上昇し、パンクやバーストを引き起こしやすい状態になるのです。 また、スピードが出ていることで、小石などの落下物や段差などにタイヤが接触したときの衝撃が大きく、タイヤ表面の亀裂や内部構造の損傷が起こる可能性も高まります。 さらに、高速道路では長距離走行になることが多いため、タイヤに持続的に負荷がかかることもタイヤ破損の原因になります。


タイヤが破損しないように自分でできることのひとつは、空気圧の調整です。 空気圧が低すぎるとタイヤが変形しやすくなったり、内部に熱を持ちやすくなったりします。 反対に空気圧が高すぎると、落下物や段差などによるダメージを受けやすくなります。 タイヤの空気圧は燃費にも影響してくるので、お出かけ前には適正な空気圧に調整するようにしましょう。 空気圧のチェックと同時に、タイヤの溝は十分にあるか?亀裂や損傷がないか?のチェックも忘れずに。


4位の「燃料切れ」は、自分で防ぐことができるトラブルです。 高速道路を利用する前にガソリンを満タンにする、ガソリンスタンドのあるサービスエリアを調べておくなどの対策をしておきましょう。 深夜に高速道路を走行するのであれば、ガソリンスタンドの営業時間を把握しておく必要があります。 高速道路のガソリンスタンドは、どこでも24時間営業ではありません。 私は過去に一度だけ、深夜に燃料切れを起こしそうになり、冷や汗をかいたことがあります。


1年間に約31万件!高速道路を走行するときは「落下物」にも注意しよう


先ほども触れましたが、高速道路を走行していると、タイヤの破片などの落下物を目にすることがよくあります。 タイヤの破片くらいならまだ可愛いほうで、タイヤそのものが落下していることも(スペアタイヤでしょうか?)。 そのほかにも、ペットボトル、長靴や手袋、紙くず…色々と落ちていますね。 上司から聞いた話では、パイプ椅子が落ちていたことがあったとか。 私が恐怖を感じた落下物は、4~5段以上の大きめの脚立です。


こちらもNEXCO東日本の調査ですが、高速道路上で多い落下物は下記の3つだそうです。


1位/プラスチック・ビニール・布類(毛布やシートなど)

2位/自動車部品類(タイヤや自動車付属品など)

3位/木材類(角材やベニヤ板など)


たしかに、路面をヒラヒラと漂うビニール袋には頻繁に遭遇します。 大きなビニールシートが本線上で豪快に舞っていたり、路肩に横たわっていたベニヤ板が突然浮き上がったりするのを目にすると、イヤな緊張感が一気に高まります。 最近はほとんど見かけなくなりましたが、以前はホイールキャップがあちこちに落ちていましたね。


落下物について色々と調べていると、「高速道路会社の落下物処理件数(令和4年度)」という国土交通省のデータがありました。 それによると、全国の高速道路会社による落下物処理件数は、なんと【30.9万件】にも上るのだそうです(そのうち、動物が轢かれるなどする「ロードキル」が5.1万件)。 こんなにも落下物が多いとは想像していませんでした。


事故や渋滞の原因になる落下物ですが、落下物の責任は当然ながら落とし主にあります。 道路交通法には落下物に関する規定もしっかりと設けられており、違反すると罰則が科せられます。 高速道路上に何かを落下させるだけでなく、落下物が原因で事故が発生したり、死傷者が出たりするような場合には、かなり重い罰となりますのでクルマに荷物を載せる際には十分に注意する必要があります。


何かを落下させてしまうと、必ず警察のお世話になる…ということはないと思われますが、実際に落下物が原因で起こった重大事故のニュースを見ると、落とし主が責任を問われ、逮捕されるなどしています。 高速道路を利用すれば、入り口のカメラなどにより記録は残りますし、そういったところから落とし主の捜査をするのでしょう。 周りに迷惑をかけないように、警察のお世話にならないように、荷物を載せる際は厳重に固定するようにしましょう。 サービスエリアなどで「緩み」がないかなどのチェックも大切です。


「自分は荷物を積まないから大丈夫」ではなく、落下物に衝突しないように気を付けることも必要です。 そこでのポイントは、やはり「法定速度での走行」と「十分な車間距離」です。 スピードの出しすぎは、落下物を発見しても対処できなくなる可能性が高まります。 十分な車間距離があれば、前走車が落下物を回避する動きをした場合にも、余裕を持って対処することができます。 わき見運転、ながら運転も落下物との衝突を避けられない原因になりますので、運転に集中するようにしましょう。


高速道路で起こりやすいトラブル「飛び石」を回避するには?


じつは私、高速道路を走行中に「飛び石」でフロントガラスに大きな損傷を受け、ガラスを交換するという経験をしています。 しかも2回、それも同じ年に!2回ともほぼ同じ場所で、中国自動車道下り線「西宮名塩サービスエリア」手前の登り坂でした。 たまたま車種は違ったのですが、もし同じ車だったら「この人、怪しくない?」と保険会社や修理工場の方に、疑念を持たれたかもしれません。


1回目は前方のトラックが跳ねた石でした。 2回目は角度的に、反対側車線(上り線)から中央分離帯を越えて飛んできたものと思います。 2回目は、一般的に飛び石が当たる『パン!』といった音ではなく、もの凄い重量感のある大きな音で『バン!』と。 一瞬でフロントガラスが蜘蛛の巣状になってしまいました。 直後はただただ驚くだけでしたが、後になって「ヒットマンに狙われたら、こんな感じなのかも」などと想像したものです。


飛び石によってフロントガラスに「ひび割れ」ができるのは、だいたい時速60km/h以上で走行しているときだそうです。 高速道路で飛び石が起こりやすい理由は、速度にもあったのですね。 そして「前走車のタイヤに挟まった石」が飛び石のおもな原因とのこと。 注意すべきは、タイヤ溝が大きく、小石が挟まりやすい大型車(トラック、ダンプカーなど)や、スタッドレスタイヤ装着車の後ろを走っているときだそうです。 高速道路では大型車を追走するのは避けたほうが良さそうですね。


高速道路では、軽度な飛び石なら日常的に起こっていますが、やはりガラス交換が必要なほどの飛び石がほぼ同じ場所で、たびたび発生するのは何か理由があるはずです。 保険でガラス交換をする際は、飛び石を受けた場所と時間を必ず聞かれます。 ですから、保険会社は「飛び石が発生しやすい場所と時間帯」に関する情報をお持ちなのでは?と想像するのですが…機会があれば、個人的に深掘りしてみたいテーマの一つです。

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