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10年落ち・10万キロの中古車の燃費は?N-BOXで計測してみた(その2)

執筆者の写真: Kendall LabKendall Lab

皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。

今回のケンドルラボは、10年落ち・10万キロ超のホンダ・N-BOXを真夏のドライブに連れ出し、燃費を測定するという企画の第2弾です。

前回は都市部の一般道50キロ、高速道路50キロでの測定結果を報告しましたが、今回は神戸市から高知市へのドライブでの測定結果を報告します。

道路環境や走行距離が前回とは大きく異なりますが、果たしてどんな結果になるのでしょうか?




燃費測定に使用した10年落ち・10万キロ超のN-BOXについておさらい


今回の燃費測定で使用した車両は、2013年式のホンダ・N-BOX(JF1)「G特別仕様車ターボSSパッケージ(FF)」です。

省燃費運転に役立つ「ECONモード」を搭載しており、カタログ燃費は「JC08モード」で20.8km/L。タイヤは低燃費タイヤのヨコハマ「ブルーアースRV03-CK」を装着。

エンジンオイルはケンドルの「GT-1 Endurance Motor Oil with LiquiTek(5W30)」に交換しています。

燃費の測定は車載の燃費計(平均燃費表示)で行います。詳しくは前回記事をご覧ください。



「渋滞ワースト」の阪神高速をスタート地点に、淡路島を縦断して徳島市へ


2回目となる初期型N-BOX真夏の燃費測定は、2024年8月16日(往路)17日(復路)に実施しました。

ちなみに、16日の神戸市の最高気温は34℃。

今回も積極的にエアコンを使用しながらの走行となりました。

前回は往路・復路ともに省燃費走行用の「ECONモード」を使用していましたので、今回の往路では使用せずに燃費を測定してみます。


神戸市東灘区の阪神高速3号神戸線「深江」料金所をスタート地点として、ひとまず西へと向かいます。

スタート地点から20キロほど先までは、国土交通省の「渋滞ランキング」都市高速部門で上下線ともワーストとなる区間です。

ひどい渋滞が日常的に発生しているため、「阪神低速」と揶揄されることもあります。

ところが、この日は期待していたほどの渋滞はなく、肩透かしを食うことに。

スタートから30キロ走行して明石海峡大橋に差し掛かる頃、燃費計は20.4km/Lを表示していました。


3,911mの明石海峡大橋を渡り、淡路島を南下していきます。

神戸市西区から徳島県鳴門市までの約90キロの区間を結ぶ「淡路鳴門自動車道」を走行するのですが、制限速度100km/h区間ではクルーズコントロールを使って100km/hで走行します。

丘陵地を走る区間が多く、ダラダラと続く上り坂で燃費が悪化。

とくに「室津PA」付近のキツイ上り坂では、排気量の小さい軽自動車の燃費に大きく響きます。

結局、スタートから100キロ地点にあたる大鳴門橋を渡る時点で、18.1km/Lまで燃費は低下してしまいました。


通常、神戸方面から淡路島を経由して高知市を目指す場合、淡路鳴門自動車道からそのまま高松自動車道または徳島自動車道を通ります。

しかし今回は「郊外の一般道」での燃費を測定するため、徳島道と接続する徳島南部自動車道「徳島津田インターチェンジ」で高速道路を降りることに。

高速道路を124キロ走行して18.8km/Lとなりました。



徳島市から室戸岬まで国道55号線を南下。郊外路で20km/Lに迫る結果に


高速道路を降りて、最初の信号で燃費計をリセット。

郊外の一般道での燃費測定に入ります。「ECONモード」は引き続き「OFF」のままです。

徳島県徳島市と高知県高知市を結ぶ国道55号線を通り、高知県室戸市の室戸岬を目指す約130キロのルートで燃費を測定します。

徳島市の南隣の小松島市まではそこそこの交通量がありますが、さらに南の阿南市まで進むと交通量はまばらに。美しい海と山、懐かしい街並みを楽しめる快走路となりますが、スピードは控えめでのんびり走行します。


徳島県南部の海陽町に入ると、国道55号線は高知市の手前まで、延々と海沿いの道を走ることになります。

海沿いのドライブが好きな方にはオススメのルートです。

とくに、高知県安芸郡東洋町の野根漁港あたりから室戸岬までの約30キロの区間は、交通量も信号も極めて少ないので、水平線を眺めながらクルマやバイクを走らせたい方は、ぜひ訪れてみてください。

ただし、この区間にコンビニやガソリンスタンドはありませんのでご注意を。


徳島市南部から室戸岬まで、国道55号線を127キロ走行した結果、10年落ち・10万キロのN-BOXの燃費計は19.7km/Lを表示していました。

この後、室戸岬から高知市(高知城付近)まで約85キロを走らせて、トータルで19.8km/Lとなりました。おそらく、実燃費でも18km/L前後になっているものと思われます。



復路は高知道・高松道・淡路鳴門道をずーっと80km/hで走行


最後に、高知市から神戸市へ戻る280キロのルートで燃費測定を行いました。

最後の測定は1回目の復路と同じ「高速道路を80km/hで走行」です。

今回もクルーズコントロールを使用し、「ECONモード」は「ON」の状態で測定します。

1回目と異なるのは、同じ高速道路であっても「平坦ではない」「距離が長い」というところですが、果たして…。


高知自動車道の「高知インターチェンジ」から神戸方面に向かうのですが、四国山地を超えなければならないので、30kmほどになるでしょうか、ひたすら上り坂になります。

もちろん、上ったら下るので、その分だけ燃費を取り戻せそうではありますが。ちなみに、高知自動車道には「トンネルの数が非常に多い」という特徴があります。

約50キロの区間に、上り線に22本、下り線に19本ものトンネルがあります。


高知自動車道から高松自動車道を経由して、往路と同じ淡路鳴門自動車道へ。

ゴールはスタート地点と同じ、阪神高速3号神戸線「深江」ランプです。

走行していたのが夜間ということもあり、景色を楽しむこともできなかったので、さっそく測定結果を発表します。

高速道路を80km/h(クルーズコントロール使用・ECONモードOFF)で約280キロ走らせた結果、N-BOXの燃費計に表示された数値は20.9km/Lでした。

往路は100km/h巡行でしたので、80km/h巡行にすると燃費は向上するということでしょうか。

ECONモードのON・OFFの影響もあったのかもしれません(アクセルの反応が全然違います)。


都市部の一般道、郊外の一般道、高速道路など、いくつかの条件で10年落ち・10万キロのN-BOXの燃費を測定してみましたが、燃費計の数値とはいえ、カタログ燃費を超える数値を叩き出すなど、なかなかの好結果が得られたように思います。

古くて距離を重ねたクルマでも、大きなダメージがないようであれば、「古いクルマは燃費性能が落ちる」ということはなさそうですね。

これからもオイル交換などのメンテナンスをしっかして、N-BOXとの暮らしを楽しんでいこうと思います。



燃費測定を行ったN-BOXに使用しているエンジンオイルのご紹介


今回の燃費測定を実施する少し前に、納車時に中古車屋さんが入れてくれていた銘柄不明のエンジンオイル(おそらく0W20の非純正オイル)から、ケンドルの「GT-1 Endurance Motor Oil with LiquiTek(5W30)」にオイル交換をしました。


オイル交換の前後の違いは小排気量車ほどわかりやすいものですが、今回は「ここまで変わるか?」と驚くほどに変化がありました。

エンジン音が明らかに静かになり、アイドリング中に少々気になっていた小さな振動がほぼなくなりました。発進・加速時の「ガー」「ザー」といったガサツな音も気にならないレベルになり、発進・加速はスムーズに。


粘度がメーカー指定の0W20から5W30に上がったことで、エンジンのレスポンスが大人しくなった反面、力強さはアップしました。

オイル交換前に感じていた「ECONモード」を「ON」にしたときの頼りなさを、ほとんどの場面で感じません。坂が多いエリアで生活していますが、坂道を静かに、グングン上ってくれるのが嬉しいです。

粘度が上がることで燃費に多少の影響はあると思いますが、これだけ走りが変わると文句はいえません。


ケンドルのエンジンオイル「GT-1 Endurance Motor Oil with LiquiTek(5W30)」は、過走行車、経年車に見られるオイル漏れやエンジン内部のサビを予防する効果を高めたエンジンオイルです。密封作用、防錆作用を高め、オイルシールを保護してくれるので、我が家の10年落ち・10万キロ超のN-BOXのようなクルマには最適なエンジンオイルです。


 

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