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  • 執筆者の写真Kendall Lab

カタログ燃費と実燃費の差が気になる方へ。燃費の測定方法・表示方法のお話

皆さんこんにちは!「ケンドルラボ」担当・ケン太です。

ガソリン価格の高止まりが続いている中、運転中にどうしても気になるのが「燃費」です。

とくに、メーターに燃費計がついているクルマの運転中は、わずかな数値の変化に一喜一憂しながらの運転になります。

燃費計の精度については概ね「実燃費の5%以内」という話ですので、今後も燃費計とにらめっこしながら省燃費走行を心掛けます。


ところで、実際の燃費と、カタログ等に記載されている燃費との差はどのくらいありますか?

一般的に「実燃費はカタログ燃費の6~7割程度」といわれていますが、そもそも「カタログ燃費」はどのようにして測定しているのでしょうか?ちょっと勉強してみました。





カタログの「燃料消費率」に注目。最新の測定・表示方法は国際基準「WLTC」


カタログ燃費とは文字通り、クルマのカタログに記載されている燃費のこと。

カタログには、クルマのサイズ、重量、性能などのデータをまとめた「諸元表」があり、その中の「燃料消費率」がクルマの燃費性能を示すカタログ燃費になります。

この数値はメーカー独自の方式で測定されたものではなく、国土交通省の定めた方式で測定されたものです。


次に、カタログ中の燃料消費率を確認すると、「JC08モード」「WLTCモード」という別々の数値が掲載されています。

これらは燃費測定の基準となる測定モードのことですが、「JC08モード」は日本独自の基準であり、一方の「WLTCモード」は国際基準となります。

ここでは、それぞれの特長や違いを大まかに確認してみます。


「JC08(ジェイシーゼロハチ)モード」

2011年4月に導入された測定モードです。

1991年に導入された「10・15(じゅう・じゅうご)モード」を見直し、より実際の走行に近づけた形の測定方法となっています。

「10・15モード」よりも測定時の走行距離は長くなり、速度変化も細かくなりました。

また、暖気状態での測定だけでなく、エンジンが冷えた状態からの測定も加わっています。


「WLTCモード」

2017年に導入された燃費の測定方法で、「世界統一試験サイクル」という別名からも分かる通り国際基準です。

WLTCモードでの表示は、2018年10月から義務化されています。

「市街地モード」「郊外モード」「高速道路モード」という異なるモードでの燃費も測定・表示されており、測定条件は従来に比べて厳しいものになっています(試験重量増や常にエンジンが冷えた状態からの測定開始など)。



カタログに掲載されている燃料消費率はどんな方法で測定している?


「JC08モード」「WLTCモード」といった燃費測定の基準があることはわかりましたが、燃費測定はいったいどこで、どのようにして行われているのでしょうか?


「JC08モード」導入時のものになりますが、燃費測定モードに関する国土交通省の資料(燃費測定モードについて)によると、カタログ燃費は「独立行政法人交通安全環境研究所」という審査機関で測定されているのだそうです。

測定方法については、燃費を計測する機器を搭載したクルマを実際に路上で走行させて…というものではありません。


(以下は資料からの抜粋)

「市街地や郊外での走行を想定した一定のパターンで走らせ、燃料の消費量から、1リットル当たりの走行距離、つまり燃費を算出します。

ただし、実際に車を走らせるわけではなく、試験場のシャシダイナモメータ(測定器のローラー)に車を載せ、車両重量毎に負荷重量を変化させた上で、その場でタイヤを回転させて、燃費を測定しています」


「WLTCモード」についても、測定はシャシダイナモメータを使用しているようですから、基本的な測定方法は従来と同様のものと思われます。


坂道を走ることが多い方、高速道路を走る方が多い方、ストップアンドゴーが多い方、チョイノリが多い方などなど、クルマの使用環境は人それぞれ。

また、運転の仕方や乗車人数、荷物の積載量なども変わってきます。

ところが、カタログ燃費は決められた方法で測定された一つの数値。

「カタログ燃費と同じように実燃費が伸びない」というのは仕方のないことなのかもしれません。



燃費・環境に配慮したクルマにピッタリなケンドルのエンジンオイルは?


エンジンオイルにあまり詳しくない方でも、お使いのエンジンオイルが「省燃費タイプなのか、そうでないのか?」を簡単に見分ける方法があります。それは「ILSAC(イルサック)規格」の有無です。


対象はアメリカ車および日本車の乗用車用ガソリンエンジンオイルに限られますが、アメリカ石油協会のAPI規格と並びILSAC規格承認のあるエンジンオイルは省燃費オイルとしてお墨付きが与えられます。なお、ILSAC(イルサック)とは、米国自動車工業会(AAMA)と日本自動車工業会(JAMA)によって1992年に設立された組織で、正式名は「国際潤滑油標準化および承認委員会」といいます。


当然、ケンドルにもILSACから承認を受けているエンジンオイルがあります。「GT-1 Maxシリーズ(0W16、0W20、5W30)」、「GT-1 High Performanceシリーズ(0W20、5W20、5W30、10W30)」、「GT-1 Enduranceシリーズ(5W30、 10W30)」がそれに当たります。


お気付きの方もおられると思いますが、ILSAC規格の対象となるのは「高温側の粘度が#30以下」の製品に限られます。

今日現在、最新のILSAC規格はGF-6というものですが、その次の「GF-7」の登場もそう遠くないようです。EV車が世界的に台頭してきた昨今、果たしてILSAC規格はどこまで改善されるのでしょうか。


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