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過走行車・経年車はエンジンオイルの粘度を上げてみよう

皆さんこんにちは!Kendallラボ担当・ケン太です。

少し涼しくなったので、久しぶりに本気で洗車をしてみました。

しばらくは洗車機のお世話になりっぱなしでしたが、やはり自分で洗うと気持ちが良いですね。

これでまた一段とドライブが楽しくなりそうです。


今回のKendallラボは、前回に続いて「エンジンオイルの粘度」に関する話題です。

テーマは「過走行車・経年車はエンジンオイルの粘度を上げてみよう」。「愛車にできるだけ長く、大切に乗っていきたい・・・」とお考えの方や、「何だか最近、愛車の調子が良くないな・・・」といった方は参考になさってください。




メーカー指定・推奨の粘度は「新車」を想定したもの

前回のKendallラボ「0W-20や10W-30ってなに?エンジンオイルの粘度の基本」は、エンジンオイルの粘度に関する基本をお届けしました。

その中で、エンジンオイルを選ぶ際は「自動車メーカーがクルマごとに指定・推奨する粘度のエンジンオイルを選ぶのが基本」とお伝えしました。


しかしながら、走行距離が多いクルマ(過走行車)や、製造から時間が経っているクルマ(経年車)などについては、必ずしもそうではありません。

その理由は、クルマの取扱説明書に記載されている、自動車メーカーがクルマごとに指定・推奨するエンジンオイルの粘度は、あくまでも「新車」を想定したものだからです。


人間が年齢や健康状態に合わせて、食べ物や薬の種類・量などを変えるのと同じように、エンジンにも状態に合ったエンジンオイルを入れてあげることが必要です。

過走行車や経年車の場合、まずは「エンジンオイルの粘度を上げる」ことをオススメします。



過走行車・経年車は粘度を上げるほうが良い理由

エンジンには数え切れないほどの部品がありますが、クルマが走るための力を生み出すのが「ピストン」という部品です。

ピストンはエンジンがかかっている間、「シリンダー」という筒型の部品の中で激しく上下運動を繰り返しています。

ピストンとシリンダーとの隙間は、なんと1mmもありません。そのわずかな隙間に入り込み、ピストンがスムーズに動くようサポート(潤滑)しているのが、エンジンオイルです。


クルマが走行距離を重ねていくと、ピストンとシリンダーとの隙間は、摩耗によって少しずつ大きくなっていきます(摩耗するのはピストンを構成するピストンリング)。

今回は詳しく解説できませんが、ピストンとシリンダーとの隙間が大きくなると「パワーが低下する」「音や振動が大きくなる」「エンジンオイルが減る」「白煙を吹く」などの症状が表れます。


そういった「過走行車や経年車によくあるトラブル」を防ぐためには、ピストンとシリンダーとの隙間をできるだけ小さくする必要があります。

その場合、ピストンリングを交換するのがベストですが、費用がかかりすぎて現実的ではありません。

ではどうすれば良いか?

その答えが「エンジンオイルの粘度を上げる」です。


エンジンオイルの粘度とは「粘り気」のことですから、粘度を上げれば粘り気が増します。

つまり、「さらさら」のエンジンオイルでは埋められなくなった隙間を、「ねばねば」のエンジンオイルで埋めてあげるのです。

エンジンオイルの粘度を上げると、金属表面の油膜が厚くなるので、大きくなってしまった隙間が埋まるという理屈です。


ただし、「0W-20」から一気に「15W-50」まで上げるといったことは控えてください。

異なる粘度のエンジンオイルを混ぜる・注ぎ足すのも厳禁です。いつもオイル交換をお願いしている自動車ディーラーや整備工場、カー用品店などで、確かな知識を持ったスタッフと相談のうえで、クルマの状態に合う最適な粘度のエンジンオイルを選ぶようにしましょう。