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あなたのクルマ、シビアコンディションに該当していませんか?

皆さんこんにちは!Kendallラボ担当のケン太です。

8月に入り、全国的に夏の暑さが厳しさを増していますね。子どもの頃、夏休み中は野球をしたり、海やプールで泳いだり、夏空の下で毎日のように遊び回っていました。

ただ、当時は今ほど過酷な暑さではなかったような気がします。

暑さ対策としては、せいぜい帽子をかぶる程度。今では考えられません。


猛烈な夏の暑さを表現する際に、「厳しい」「過酷な」といった言葉が使われることがありますが、クルマのメンテナンスに関連する用語の中に「シビアコンディション」というものがあります。

一度は耳にしたことのある方も多いと思いますが、具体的にどのような状態を指すものなのか、今回のKendallラボでおさらいしておきましょう。



シビアコンディションの条件を確認してみよう

シビアコンディションの「シビア(Severe)」とは、「厳しい、過酷な」といった意味の英語ですが、日本人にも耳馴染みのある言葉ですね。

クルマにとってのシビアコンディションとは、日本の自動車メーカー(M社)の分かりやすい表現を借りると「クルマにとって負担の大きい使われ方」になります。


それでは、「クルマにとって負担の大きい使われた方」とは一体どんなものなのか?ちょっと想像してみてください。

「走行距離が多い」「荒れた道を走る」「悪天候の中を走る」「スピードを出す」など、いくつか出てくると思います。


先ほどとは別の日本の自動車メーカー(H社)は、ホームページ上でシビアコンディションについて詳しく説明してくれています。

それによると、「下記のいずれかでの走行が走行距離の30%以上の場合、シビアコンディションに該当」するとしています。

※その他の自動車メーカーの見解もほぼ同じです。


■悪路(デコボコ道、砂利道、未舗装路)での走行が多い

■雪道での走行が多い

■走行距離が多い(目安:2万km以上/年)

■山道、登降坂路での走行が多い(目安:登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い)

■短距離の繰返し走行が多い(目安:8km/回)

■外気温が氷点下での繰り返し走行が多い

■低速走行が多い(目安:30km/h以下)

■アイドリング状態が多い

「悪路や山・坂道の走行が多い」「走行距離が多い」ということをイメージされた方は多いと思います。

しかし、「短距離での繰返し走行が多い」「低速走行が多い」「アイドリング状態が多い」というところまでは、イメージしていなかった方も多いのではないでしょうか?


「買い物や家族の送り迎えでしか乗らない」「長距離を走るのは帰省のときくらい」といった方の大半は、「クルマに負担をかけている」という認識をお持ちでないと思います。

ところが、実際にはクルマに負担がかかる乗り方になっているのです。また、交通量が多く、渋滞が頻発する都市部では、低速走行やアイドリング状態も増えてしまうことから、シビアコンディションに該当する確率は高くなります。


なお、シビアコンディションとして挙げられてはいませんが、「常に荷物を積んだままにしている」というのも、クルマに負担をかける要素のひとつです。

重たいゴルフバックやキャンプ用品などを、トランクに置きっぱなしにしていませんか?


トランクなどに常に重たい物が積まれていると、サスペンションやタイヤに余計な荷重がかかるので、クルマにとって負担になります。

もちろん、荷物の重量が増えることで燃費の悪化にもつながりますし、サスペンションやタイヤの劣化・摩耗も早くなります。

トランクなどのスペースの利用は、必要なときだけにしておきましょう。



「あまり乗らない」がシビアコンディションに該当する理由

「必要なときにだけ、ゆっくりと、数kmだけ走らせている」そのような状態でも、クルマに負担がかかるシビアコンディションに該当するのは一体なぜでしょうか?


まずは、短距離走行(チョイ乗り)を繰り返す場合を考えてみましょう。

クルマを構成する部品は、ある程度の温度まで暖まってから性能を発揮します。

短距離走行の場合、各部が適温になるまでに走行が終わる・・・それはクルマにとってあまり良いことではありませんね。


まさに「クルマの心臓部」といえるエンジンも、ある一定の温度まで暖める必要があります。

エンジンが十分に暖まらない間に走行を終えてしまうと、エンジン内部の水分を蒸発させることができません。そうなると、エンジンオイルに水分が混ざり、エンジンオイルの劣化が進んでしまいます。

場合によっては、エンジン内部が錆びる原因にもなります。

※詳しくはKendallラボ『「あまり乗らないクルマ」は、オイル交換をしなくて良い?』をご覧ください。


低速走行や渋滞が多い場合は、エンジンルーム内に熱気がこもり、エンジンやその他部品が高温によるダメージを受けやすくなります。

とくに、酷暑の渋滞は負担が増大します。また、渋滞が多いと「ストップ&ゴー」を繰り返すことになるため、当然ながらブレーキやオートマなどの負担も増えることになります。

定期点検の際には、それらの部品はもちろん、ブレーキオイルやオートマオイル(ATF)の状態にも気を配っておきましょう。