VersaTrans LV ATF (Full Synthetic)
バーサトランス・エルブイ
VersaTrans LV ATF JP Ver.
商品コード:D-6
Classic ATFよりもワンランク上。全合成ベース・次世代型マルチパーパスATF。
多段化AT(6速、7速、8速、9速、10速)、ハイトルクCVT、湿式DCTを搭載する最新車種へ。
電動油圧パワステアリングフルードの代替としてもおススメ。
製品概要
主用途
オートマチックトランスミッション油
基油(ベースオイル)
全合成油
適要
国産車のみならず、輸入車のAT、CVTおよび湿式DCT搭載車に幅広く利用できます。
その他の油圧用途としても応用が利きます。
ライセンス情報:GM:DEXRON-VI(6)J-60175 / FORD:MERCON LV MLV140201
※旧DEXRON, 旧MERCON等が指定されているお車にもご利用いただけます。
※乾式CVT、乾式DCTにはご利用頂けません。
※ハーフトロイダル式CVT(日産名:エクストロイドCVT)の純正油KTF-1は対応不可。
交換の目安
4万km毎又は2年毎
※上記は使用条件が厳しい金属ベルト式CVT/金属チェーン式CVTを含め、日本の気候・交通事情等を総合的に考慮して算出した目安です。
パッケージ
-
1ガロン缶(3.78L)
-
5ガロン缶(18.9L)
-
55ガロン(208L)ドラム
低粘度な省燃費設計、耐久度が大幅向上
薄くても強い低粘度合成系ベースオイルと特殊な粘度指数向上剤を採用。
長時間使っても粘度変化がほとんどありません。
実車テストでも証明されています
高排気量(3,500cc)対応の金属ベルト式CVT搭載車で40,000km(2年以内)走行
燃費データ
従来のKendall Classic ATFと比較し、約1.0%~1.5%(FR・FFの乗用車)の範囲で燃費向上が確認されています。
規格で見る耐久度の比較
完璧な配合技術。
どの角から分析しても欠点は見当たらない!
AT特有のフリクションロスを低減
一般的なATFの設計温度は60~70℃
エンジン始動直後からトランスミッションケース(オイル)が適正温度(40℃以上)に上がるまでに発生するAT特有のフリクションロスを低減。約25℃のコールドスタートでもシフト感は静かで滑らか。
コールドスタートの時でも、スムーズな走行を実現。
真冬など外気温が非常に低い地域などでは、エンジンの暖機完了に合わせて走行を開始しても、連動するトランスミッションの暖機が未完了のため、フリクションロス(摩擦抵抗)が発生し燃費が悪化する事があります。
Kendall® VersaTrans® LV ATFはコールドスタート(油温約25℃)の時でも、スムーズな走行を実現し、燃費向上に貢献できます。
【参考】エンジンスタートと同時にATFの温度を短時間で温める装置(ATウォーマー等)を意図的に取り付けている車種もあります。
タクシー(AT車両)による実車走行テスト
-
使用車種:排気量:2000cc
-
トランスミッションタイプ:4速AT
-
使用油:Kendall VersaTrans LV ATF
-
走行場所:埼玉県内
-
期間および走行距離数
試験車両A(2年2ヶ月)(176,873km無交換走行)
試験車両B(2年1ヶ月)(160,930km無交換走行)
ATF分析(新油と使用油の比較)
使用油の外観
※新油の状態でも金属添加剤が反応し、ごく微量の水分が検出されることがあります。
テスト結果
使用油の着色・透明感が確認できました。アルカリ価の減少から添加剤の消耗は認められるものの、動粘度(@100℃)に変化がなく、全酸価の増加も非常に少ない事から、基油の酸化(熱劣化)はほとんど起こっていない状態と言えます。スラッジの発生も0%であることから摩耗粉やコンタミも認められません。摩耗金属分についてもほぼ想定内であり、適正範囲内と考えられます。また、適正な摩擦係数の持続力も確認出来ました。
以上の事から、このタクシー会社の現行車両および運行条件においては、Kendall VersaTrans LV ATFは最大で「18万kmまたは2年毎」の交換サイクルを提案することが可能です。
高摩擦係数・低摩擦の相反する関係が長期安定
ATFやCVTFで最も重要な摩擦特性。その摩擦係数がKendall Classic ATFよりさらに高水準に設定され、高摩擦係数・低摩耗の相反する関係が長期にわたり持続されます。
※右記数字はアメリカでの測定値に基づいています。
消泡性の向上
対油切れ、摩耗、焼き付き防止等への信頼度が高まります。
代表性状表
※製品の改定により予告なく変更される場合があります。
湿式DCTフルードとしても使用可
Kendall VersaTrans LV ATFは、湿式DCT搭載車にも多くの使用実績があります。
湿式DCTFの各要求特性をカバーしています
備考)湿式DCTフルードとはATFの派生品です。国際共通規格は存在しません。
MT/AMT/DCT構造の違い
参考)
Classic ATFおよびVersaTrans LV ATFは、メカトロニクスのアクチュエータ用作動油としても応用可。
例)
アルファロメオ(セレスピードオイル)、フィアット(デュアロジックオイル)、スズキ(AGSアクチュエータ用オイル)など
ATF・CVTF・DCTFの粘度分布と適合
Kendall VersaTrans LV ATFは、従来の標準粘度から最新の低粘度のものまで広範囲に使用できます。
国産車
日本における交換の目安:
-
Kendall Classic ATF 「20,000km毎または2年毎」
-
Kendall VersaTrans LV ATF、Kendall VersaTrans ULV ATF「40,000km毎または2年毎」
走行距離数または期間、いずれか早い方で管理してください。
その他の注意事項:
年式が非常に古い車、10万km超の過走行車など、定期的にATFの交換が行われていない車につきましては、必ずATオイルパン内側の清掃、ATエレメント類(ストレナー)の交換等、必ず内部の清掃作業を行った上でATFの交換を実施してください。
輸入車
日本における交換の目安:
-
Kendall Classic ATF 「20,000km毎または2年毎」
-
Kendall VersaTrans LV ATF、Kendall VersaTrans ULV ATF「40,000km毎または2年毎」
走行距離数または期間、いずれか早い方で管理してください。
※1)Kendall VersaTrans LV ATFをご利用ください。省燃費性が若干劣りますが使用上問題ありません。
その他の注意事項:
年式が非常に古い車、10万km超の過走行車など、定期的にATFの交換が行われていない車につきましては、必ずATオイルパン内側の清掃、ATエレメント類(ストレナー)の交換等、必ず内部の清掃作業を行った上でATFの交換を実施してください。特に、DCT搭載車につきましては、筒状の外部エレメントが装着されている車種は必ず交換してください。診断機ではエラーコードを拾わないDCT特有の諸症状(低速域のガクガク感、ギクシャク感、変速ショックが大きい等)が出ている場合、ATFの酸化劣化が原因であるものについては交換することでパフォーマンスの改善が期待できますが、メカトロ(油圧制御装置)やクラッチ本体に不具合が発生しているものについては改善が見込めません。