
Dr.クリークの独り言


優秀な技術者は、説明もうまい。
2026年9月16日
#001
はじめまして。Dr.クリークです。
前任者のケン太に代わりまして、これからは私が「Dr.クリークの独り言」と題して、日頃感じていることや、ちょっと気になったことなどを気ままに書いていこうと思います。
難しい話ばかりではありませんので、よかったら時々のぞいてみてください。投稿の際は、X(旧Twitter)でもお知らせします。
私はこれまで、国内外の潤滑油メーカーの技術者の方々と話をする機会がたくさんありました。
今でも日本トライボロジー学会や米国SAE International に所属していますので、学会へ参加することがあります。
そこで、いつも思うことがあります。
本当に優秀な技術者って、話が分かりやすいんです。
難しい専門用語を並べるのではなく、難しい話をできるだけ簡単な言葉に置き換えて説明してくれます。
プレゼンも上手です。
スライドを切り替えるタイミングも自然ですし、発表後に予想外の質問が飛んできても、ほとんど慌てません。
もちろん、分からないこともあります。
でも、「分かりません」で終わらない。
分かる範囲で考え方を説明したり、「ここまでは分かっています」と答えたりする。
こういうところにも、その人の知識や経験が出るんだな、といつも感じます。
そして、もう一つ面白いのが資料の見せ方です。

例えば、こんなグラフを見たことはないでしょうか。
A社とB社を比較した性能試験です。
実はこの2つ、まったく同じデータです。
違うのは、縦軸の取り方だけ。
でも、ずいぶん印象が違いませんか?
縦軸を狭くすれば、A社とB社の差が大きく見えます。
逆に広くすれば、「それほど差はないな」と見えます。
もちろん、数字をごまかしているわけではありません。
同じデータでも、伝え方ひとつで印象はこんなに変わる。
これもプレゼンの技術なんだな、と私はいつも感心します。
技術者というと、「技術に詳しければそれでいい」というイメージがあるかもしれません。
でも、私がこれまで出会ってきた優秀な技術者は、難しいことを難しく話す人ではありませんでした。
難しいことを、分かりやすく話せる人。
これも技術者にとって大切な能力なのだと思います。
■ Dr.クリークならこうします。
私なら、グラフを見たらまず縦軸と横軸を見ます。
特に、「ずいぶん差があるな」と思ったときほどです。
グラフを見る前に、まず軸を見る。
これが私のちょっとしたクセです。
